北宋範仲淹書札「辺事帖」は、「郷曲帖」とも呼ばれ、ピンクの短冊、縦30.5 cm、横42 cm、行書、13行93字である。
説明:
「仲淹再拝、知府刑部仁兄:起居万福に伏す。郷曲の恵を施して、江山の勝を占めて、優哉楽乎。この間の辺事、夙夜労苦。朝廷の威霊に頼って、目が寧息して、だんだん倫序がある。郷の中の交親はみな大庇して、幸いである。師道の奇、尤近教育、乞自重、自重。不宣。仲淹拝上、知府刑部仁兄左右。三月十日"
手紙の中の「知府刑部」は富厳で、彼はかつて刑部郎中を官していたが、この時蘇州知府に就任していた。範仲淹本蘇州人は、富厳が故郷の家族に与えた配慮に深く感謝している。仲淹はこの時故郷を離れ、陝西省の招討使として、部戍辺を率いて西夏に抵抗した。だから手紙には「この間は仕事があって、朝から晩まで苦労した」と書かれている。